TSMC子会社JASM、新卒採用が250人超に内定(23年春からの倍増)
2024年春に250人以上の新卒社員
TSMC(台湾積体電路製造)の子会社JASMが、新卒採用者に内定を出す数を着実に増やしており、2024年春に250人以上の新卒社員が迎え入れられることが確定しました。
TSMCは、半導体製造分野で世界をリードする企業であり、その子会社JASMが日本国内で大規模な工場を建設中です。この工場の建設と稼働に伴い、新卒採用者への需要が急増しています。
なんと、2023年春に入社したJASMの1期生が春の採用である250人を超える規模で内定を受け、これは前年同期比で2倍以上の増加です。
TSMCの次世代半導体製造技術に携わる仕事は、多くの新卒者にとって魅力的で、JASMへの入社希望者が急増していることが内定の増加に繋がった要因の一つでしょう。
TSMCは、世界的な半導体不足の克服に向けて新たな工場を建設し、生産能力を拡大する取り組みを行っています。その一環として、新卒者を積極的に採用し、今後の成長に備えています。
JASMの内定者は、台湾での研修を終え、現在は熊本県の菊陽町にある新工場での勤務を始めています。新工場は従業員数が最終的に約1700人に達する予定であり、地域経済にも大きな影響を与えることが期待されています。
新卒採用の増加は、日本国内での半導体産業への注目度の高まりを示すものであり、今後の日本のテクノロジー分野における成長を予感させます。
TSMCおよびその子会社でのキャリアは、半導体分野への情熱を持つ若い才能にとって、非常に魅力的なものであることは間違いありません。この動向は、日本国内のテクノロジー産業にとっても明るい未来を示唆しています。
TSMC台湾では・・・
TSMC台湾では高度な半導体技術の開発と生産を進める一方で、国際的なリスクや要求に対処するためにさまざまなアプローチが展開されています。
TSMCの役割
台湾の半導体メーカー、TSMC(台湾積體電路製造公司)は、最先端の半導体の大部分を生産しており、世界シェアの50%以上を占めています。特に、最新のiPhone15のような高性能デバイスに使用されている半導体を製造しています。
最先端技術の追求
TSMCは台湾に新たな工場を建設し、2ナノメートル幅の半導体の生産を目指しています。これは半導体の幅が非常に狭く、高性能処理を可能にするもので、その量産計画は2025年に予定されています。
台湾政府のサポート
台湾政府は、半導体産業の強化を支援しており、半導体技術の改善や次世代半導体の開発に取り組んでいます。
地政学リスクと分散要求
台湾では国際的な地政学的リスクにさらされており、特にアメリカと中国の対立が続いています。アメリカは半導体生産の分散を推進し、アリゾナ州にTSMCの工場を誘致しています。
台湾の内製化と半導体生態系
台湾では、自国内で半導体生産技術の強化に焦点を当てており、半導体材料や製造装置の生産にも取り組んでいます。これにより、供給の弾力性を高め、産業全体を支えることを目指しています。
分散化と集中化
台湾では半導体生産の分散化を進めつつ、アメリカとの関係を重視し、国際情勢に合わせて戦略を調整しています。
TSMC第2工場
熊本の半導体産業に良いニュースが舞い込んできました。台湾の半導体大手TSMCが、菊陽町に第2工場を建設する計画を進めています。この新工場への投資額は、第1工場を上回る2兆円規模になる見込みです。
また、日本政府も協力してくれる見通しで、経済産業省が1兆円近い補助金を検討しており、これが実現すれば、日本の半導体産業にさらなる活気がもたらされることでしょう。
この投資拡大により、新たな雇用機会が生まれることが期待されます。さらに、新しい技術や知識を持つ人材が求められるでしょう。
日本の半導体産業は、技術の進歩とともに、ますます世界で注目を集める存在になることが期待されます。今後の展開に目が離せません。