トコジラミの拡大が止まらず、日本でも被害が急増している。特に、東京都ペストコントロール協会によれば、相談件数は過去最多となる285件に上ったという。この記事では、「めざまし8」が同行し、トコジラミ駆除の現場を取材。その深刻な実態を明らかにする。
トコジラミの被害と対処法
トコジラミの駆除現場では、血糞や卵、成体の死骸まで発見され、その深刻さが浮き彫りになった。わずかな隙間に巣を作り、徹底的な駆除が必要であることが分かった。
トコジラミの特徴と対策
害虫防除技術研究所代表の白井良和氏によれば、日本でもトコジラミの被害が急増しており、その拡散は時間の問題だと警鐘を鳴らす。コロナ禍の終息に伴い、人と物の移動が活発になり、それがトコジラミの拡散を手助けしているとのこと。
トコジラミ(英: bed bugs)は、寝具や周辺に潜む小さな昆虫で、人間や動物の血を吸って生息します。以下はトコジラミに関する主な特徴や情報です。
- 見と大きさ: トコジラミは平らな形状を持ち、茶色から赤褐色の体色をしています。成虫の大きさは約5〜7mmほどで、若い個体はより小さく透明な外観をしています。
- 生息場所: トコジラミは一般的に寝具やマットレス、クッションなどの暖かく、暗い場所に隠れることが多いです。また、隙間やクラック、家具の裏側などでも見つかることがあります。
- 生態と摂食: トコジラミは夜行性で、主に夜間に活動します。人間や動物の血を摂取するため、寝ている間に刺咬して血を吸います。一度の摂食で数分間、被害者から血液を摂取することがあります。
- 繁殖と寿命: トコジラミは比較的速い繁殖力を持ち、雌は寿命全体で何度も産卵することができます。卵から孵化して成虫になるまでの期間は、温度や環境条件によって変化しますが、一般的に2週間から1か月ほどです。
- トコジラミの被害: トコジラミの刺咬は、かゆみや発疹を引き起こすことがあります。しかし、トコジラミは一般的に感染症の媒体ではなく、健康への直接的な影響は限られています。
- 対処法: トコジラミの駆除には、殺虫剤の使用や専門業者による駆除が一般的です。また、感染が疑われる場合は、寝具や衣類を高温で洗濯するなどの清掃対策も重要です。
- 耐性の問題: 近年、一部のトコジラミが殺虫剤に対して耐性を持つようになり、駆除が難しくなっているという報告もあります。
トコジラミの駆除方法
トコジラミの駆除には様々な方法があるが、隙間に潜む幼虫なども考慮し、業者に頼むことが推奨されている。市販のダニとりマットなどは効果がないため、注意が必要だ。
海外旅行時の対処法
めざまし8コメンテーターの古市憲寿氏がフランスでの経験をもとに、海外旅行時のトコジラミ対策について語る。トコジラミは海外での宿泊先でも注意が必要であり、荷物や部屋での対策が不可欠だとアドバイスしている。
韓国で「トコジラミ」が大量発生し、日本でも懸念されている。トコジラミは体長1センチ未満の小さな虫で、「ビンデミック」という言葉が生まれるほどの被害が拡大している。
夜行性で隙間に潜み、夜になると吸血活動を行うが、非常に頑健で寒さにも強い。絶食にも耐え、卵の産卵力も高く、温暖な環境では爆発的に増殖する。
韓国では電車や宿泊施設などで発生が確認され、日本でも広がる可能性がある。注意点として、荷物を床に置かず机の上に、着た服はビニール袋に入れることが挙げられている。
また、トコジラミが見つかったら市販薬や専門業者に相談する必要があり、トコジラミの駆除は困難であるため、予防が重要であるとしている。
まとめと注意喚起
日本でのトコジラミ被害が急増しており、その拡大を防ぐためには個々の注意が欠かせない。掃除機や洗濯、駆除業者の利用など、様々な手段が必要だ。特に、海外旅行者は荷物に注意し、帰国後もトコジラミに気を付けるべきだ。トコジラミの被害を最小限に抑えるため、日常的な対策が不可欠であることを改めて強調する。